火星探査車が10年前にみた衛星フォボスによる日食 | アストロピクス

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火星探査車が10年前にみた衛星フォボスによる日食

この映像は、今から10年前の今日、2013年8月20日に火星で見られた日食をとらえたものです。NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車キュリオシティが撮影した生画像(raw images)をもとに編集部で映像を作成しました。

火星にはフォボスとダイモスという2つの月(衛星)があります。映像は、内側を公転するフォボスによる日食を撮影したものです。フォボスは直径22kmほどしかない小さな衛星です。しかし地球の月と比べて、惑星から非常に近い距離にあり、また火星からは地球からよりも太陽が小さく見えることから、フォボスの小ささの割に、太陽の広い範囲が隠されています。

このときの日食は、およそ32秒間続きました。映像はほぼ実時間に近いものとなっています。

火星での日食は、キュリオシティやパーサヴィアランスによって、たびたび撮影されています。他の日食画像(映像)に興味のある方は、こちらをご覧ください。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Malin Space Science Systems

(参照)Mars Exploration Program