爬虫類の皮膚? 火星で見られた多角形模様

多角形が敷き詰められたようなこの写真、まるで爬虫類の皮膚の拡大写真のようにも見えます。実際にはNASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターが火星表面を撮影した画像です。火星の南半球にあるヘラス平原の南側で見られたものです。かつて存在していた氷がなくなったことで、このような多角形模様が形成されたのかもしれません。

なお画像は青緑、赤、赤外で取得した画像を青、緑、赤に割り当てて色合成した擬似カラー画像ですので、肉眼で見た色とは異なります。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページでは、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2020年7月3日に撮影されたもので、2021年1月29日のHiPODとして紹介された画像です。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE