この画像に映っているのは、大マゼラン雲にある球状星団NGC 1841です。画像はハッブル宇宙望遠鏡によって撮影されました。
大マゼラン雲は、約16万2000光年離れたところにある、天の川銀河の衛星銀河(伴銀河)です。天の川銀河のまわりには、いくつもの衛星銀河が周回していますが、大マゼラン雲はそれらの中で最も大きく最も明るい銀河です。
球状星団は、数万〜数百万個の星が球状に集まった星団です。大マゼラン雲には、多くの球状星団が存在します。球状星団は非常に安定しているため、長い期間にわたり存在し続けることができます。そのため非常に古いものになる可能性がある天体です。
このことは、球状星団に非常に古い星が多数含まれており、それらの星が「化石」のような役割をすることを意味しています。地球上の化石は、かつての生物の進化についてのヒントを与えてくれます。同じように、NGC 1841のような球状星団は、銀河における非常に早い時期での星形成についてのヒントを与えてくれるのです。
画像はハッブル望遠鏡のACS(掃天観測用高性能カメラ)とWFC3(広視野カメラ3)で撮影されたもので、ハッブル望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として2024年2月26日に公開されました。
Image Credit: ESA/Hubble & NASA, A. Sarajedini, F. Niederhofer
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(参照)ESA/Hubble