いったん停止した後に再開した楕円銀河の電波ジェット

地球から5億光年ほどの距離にある「TXS 0128+554」と呼ばれる楕円銀河の中心核から噴き出す若い電波ジェットをVLBA(超長基線電波干渉計)でとらえた画像です。5年ほど前、NASA(アメリカ航空宇宙局)のフェルミガンマ線宇宙望遠鏡によってこの銀河からの高エネルギーガンマ線が検知され、その後、VLBAによる観測が行われてきました。VLBAは口径25mのアンテナ10台からなる電波観測装置です。

この画像は2.2GHzから22.2GHzの周波数で撮影された6枚の画像を合成したものです。コアの両側にある明るい部分は、およそ80年前に始まったジェットの活動によるもの。中心部とそれらの明るい部分との間に隙間があるのは、ジェットの活動がしばらく止まっていたためです。ジェットの活動は10年ほど前に再び始まりました。

両側の明るい部分の端は、光速の約3分の1で移動する噴出物が銀河内の物質に衝突している場所です。明るく輝いている領域は全体で35光年ほどで、太陽質量の約100万倍の質量を持つ超巨大ブラックホールが存在する銀河中心にあります。

Image Credit: Lister et al.; Sophia Dagnello, NRAO/AUI/NSF

(参照)National Radio Astronomy Observatory

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