こじし座の「セイファート銀河」NGC 3254 | アストロピクス

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こじし座の「セイファート銀河」NGC 3254

ハッブル宇宙望遠鏡がWFC3(広視野カメラ3)でとらえた渦巻銀河NGC 3254。こじし座の方向、約1億1800万光年の距離にあります。

NGC 3254は活動銀河の一種である「セイファート銀河」と呼ばれるタイプの銀河です。セイファート銀河は珍しいものではなく、全銀河の約10%がセイファート銀河であると考えられています。活動銀河は、銀河全体と同じくらいのエネルギーを放出する非常に活発な核(活動銀河核)を持っています。銀河中心にある超巨大ブラックホールに物質が引き寄せられて落ち込んでいく際に、重力エネルギーが解放されて非常に明るく輝きます。

WFC3は紫外線、可視光、赤外線を観測可能なカメラです。NGC 3254のこの画像は、可視光と赤外線の観測データを合成して作成されました。2021年6月14日にリリースされたハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」です。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, A. Riess et al.

(参照)ESA/Hubble