2021年に現れる12回の満月の見た目の違い

この画像は、2021年に見られる満月を並べたものです。それぞれの月の見た目の大きさの縮尺は合わせてあります。

地球から月までの距離は一定ではなく変化します。距離の変化に伴って月の見かけの大きさも変わります。また月はほぼ同じ面を地球に向けていますが、常に完全に同じ範囲が見えているわけではなく、見える範囲はわずかに変化します(「秤動」と呼ばれます)。

満月のそれぞれの画像を比べてみると、同じ満月といってもその時によって見かけの大きさや見える範囲など、けっこう違いがあることが分かります。なお2021年で見た目が最も大きくなるのは5月26日の満月です。このように、その年の中で最も大きく見える満月のことを「スーパームーン」と呼ぶことがあります(スーパームーンの定義は決まっておらず、諸説あります)。

月の画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の月探査機ルナー・リコネッサンス・オービターのデータを元に作成されたもので、それぞれの日の月のようすが再現されています。

下の表は、2021年の満月と新月の日時を一覧にしたものです。

月相月日時刻
新月1月13日14時00分
満月1月29日4時16分
新月2月12日4時06分
満月2月27日17時17分
新月3月13日19時21分
満月3月29日3時48分
新月4月12日11時31分
満月4月27日12時32分
新月5月12日4時00分
満月5月26日20時14分
新月6月10日19時53分
満月6月25日3時40分
新月7月10日10時17分
満月7月24日11時37分
新月8月08日22時50分
満月8月22日21時02分
新月9月07日9時52分
満月9月21日8時55分
新月10月06日20時05分
満月10月20日23時57分
新月11月05日6時15分
満月11月19日17時57分
新月12月04日16時43分
満月12月19日13時36分
月日、時刻は国立天文台令和3年(2021)暦要項より。

なお5月26日の満月のときには、日本全国で皆既月食が見られます。また11月19日の満月のときには、日本全国で部分月食が見られます。

アストロピクスでは、2021年の1年間の月の満ち欠けなどを再現した動画も紹介していますので、興味のある方はあわせてご覧ください。

(※)2022年の同様の情報についてはこちらの記事をご覧ください。

(参照)国立天文台令和3年(2021)暦要項NASA's Scientific Visualization Studio