スターダスト探査機がとらえたヴィルト第2彗星 | アストロピクス

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スターダスト探査機がとらえたヴィルト第2彗星

NASA(アメリカ航空宇宙局)の彗星探査機スターダストがとらえたヴィルト第2彗星(81P/Wild)。2004年1月2日、スターダスト探査機が最接近した際に撮影されました。

ヴィルト第2彗星は大きさ約1.65×2×2.75kmで、太陽のまわりを6.41年で公転しています。ヴィルト第2彗星の公転軌道は現在、火星軌道付近と木星軌道付近の間にありますが、もともとはより遠方を公転していました。1974年9月に木星へ接近した際に木星の重力の影響で軌道が変わり、現在の軌道で周回するようになったのです。

スターダスト探査機はヴィルト第2彗星に約240kmまで接近しながら彗星の塵粒子を採取しました。採取されたサンプルは2006年1月15日、カプセルに入れられて地球に帰還しました。日本の「はやぶさ」が小惑星イトカワのサンプルを持ち帰る4年前のことです。ヴィルト第2彗星のサンプルからはアミノ酸の一種グリシンが発見されました。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech

(参照)Planetary PhotojournalNASA Solar System Exploration