ペルセウス座銀河団の銀河を電波で見た新画像

NRAO(アメリカ国立電波天文台)から、ペルセウス座銀河団に属する銀河の新たな画像が公開されました。ペルセウス座銀河団は、地球から2億4000万光年の距離にある数千の銀河の集団です。そのペルセウス座銀河団の銀河が周囲の環境にどのような影響を受けているのかについて、NSF(アメリカ国立科学財団)のカールジャンスキーVLA(超大型電波干渉計群)で調査されました。

赤っぽい色の領域が電波でとらえられたものです。左の画像は、ペルセウス座銀河団の中心部にある巨大銀河NGC 1275で、複雑なフィラメント状の構造などがとらえられています。

中央の画像には、銀河NGC 1265が銀河間の希薄な物質の中を動いているために生じた現象がとらえられています。銀河から出た電波ジェットが後方に曲がって一つの幅広い“尾”に合体し、さらにその“尾”が曲がっているのが映っています。

右の画像には銀河IC 310のジェットがとらえられています。NGC 1265と同じように後方に曲がっています。

ESO/ALMAフェローのMarie-Lou Gendron-Marsolais氏は「これらの画像は、これまで見たことのない構造と詳細を示しており、これらの天体の性質を解明するのに役立ちます」と述べています。

Credit: M. Gendron-Marsolais et al.; S. Dagnello, NRAO/AUI/NSF; Sloan Digital Sky Survey.

(参照)NRAO