衛星としては太陽系最大! 木星の衛星ガニメデ | アストロピクス

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衛星としては太陽系最大! 木星の衛星ガニメデ

NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ガリレオがとらえた木星の衛星ガニメデの画像です。1996年6月26日に撮影されました。

ガニメデは、17世紀にガリレオ・ガリレイが発見した木星の四大衛星(「ガリレオ衛星」とも呼ばれます)のうちの一つです。衛星としては太陽系で最大の天体で、赤道半径が2631.2kmあります。惑星である水星は半径が2439.7kmですから、ガニメデは水星よりも大きな天体ということになります。また衛星としては唯一、磁場をもっています。

ガニメデの表面の40%は、クレーターの多い暗い領域になっています。この領域はガニメデの元々の地殻だとみられています。残りの60%は溝状の地形で覆われています。溝状の地形はガニメデ全体で複雑なパターンを形成しています。この溝状の地形は、おそらく断層か、地下から水が噴き出すことでできたとみられています。

ガニメデの内部は大きく3層に分かれています。中心には金属鉄の核があり、その周りをマントルが取り囲み、マントルの外側を地殻が覆っています。氷の地殻は非常に厚く、おそらく800kmもの厚さがあります。

Image Credit: NASA/JPL

(参照)Planetary PhotojournalNASA Solar System Exploration