月探査機がとらえた月のクレーター壁面の地滑り

この画像は、月のケプラー・クレーターの壁面で見られた地滑りをとらえたものです。NASA(アメリカ航空宇宙局)の月探査機ルナー・リコネッサンス・オービターが撮影しました。

クレーターの壁は、壁の物質が少しずつ崩れ落ちることで後退し、ゆっくりとクレーターが広がっていきます。時間をかけてゆっくりと流れ下りていくものもあれば、大量の岩や砂が落下していく“大災害”のような現象が起きることもあります。

直径30kmのケプラー・クレーターでは、多くの地滑りが発生しています。上の画像は、右側がクレーターの床で、左下側から右上に向かって石や砂が滑り落ちています。壁の傾きは33度ほどで、地滑りは全体で2300mほどの長さになっています。

Image Credit: NASA/GSFC/Arizona State University

(参照)LROC