スピッツァー宇宙望遠鏡が赤外線でみたソンブレロ銀河(M104) | アストロピクス

スピッツァー宇宙望遠鏡が赤外線でみたソンブレロ銀河(M104)

スピッツァー宇宙望遠鏡が赤外線でとらえたソンブレロ銀河(M104)。可視光でみると、ソンブレロというメキシコの帽子に形が似ていることにちなんで名付けられました。おとめ座の方向、2800万光年の距離にあります。この画像では、青や緑は星の光、赤は塵を示しています。

ソンブレロ銀河はもともと、円盤銀河に分類されると考えられていました。しかしスピッツァーのこの観測によって、楕円銀河の中に円盤が埋め込まれた複雑な構造をしていることが分かりました。赤外線で塵に隠された古い星々を観測したところ、ソンブレロ銀河のハローが、巨大な楕円銀河と同じくらいのサイズと質量があることが分かったのです。

円盤は2つの部分からなることが、画像から分かります。内側の円盤には塵がなく、ほぼ星からできています。わずかな隙間をはさんだ外側には、塵と星からなる円盤がリング状に存在しています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech

http://www.spitzer.caltech.edu/images/5135-ssc2012-06a-The-Sombrero-Galaxy-s-Split-Personality