口径1.5mのグレゴール太陽望遠鏡(GREGOR)がとらえた太陽表面の画像です。516nmの波長で観測されたもので、太陽表面の粒状斑が映し出されています。
GREGORはカナリア諸島のテネリフェ島、テイデ天文台にある、ドイツが運用するヨーロッパ最大の太陽望遠鏡です。2012年に開設したGREGORでは2018年から大規模なアップグレードが行われてきました。ドイツのライプニッツ太陽物理学研究所(KIS)の科学者、技術者の手によって、光学系やメカニクス、電子機器などの再設計が行われ、以前よりも高解像度での太陽観測が可能になりました。
GREGORでは、直径140万kmの太陽表面を50kmの分解能で観測できるほどで、これはサッカー場にある針の先を1km離れたところから見分けられる能力に相当するとのことです。
これは430nmの波長でとらえた太陽表面の黒点です。黒点は周囲より温度が低いために暗く見えます。
黒点とその周辺の20分ほどの動きがとらえられています。こちらも430nmの波長で撮影したものです。
Image Credit: KIS