火星表面の大部分は砂や塵に覆われていますが、この画像のように堆積層が見られる場所もあります。
この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターが、火星の南半球にあるホールデン・クレーター内をとらえたものです。美しい堆積層が表面にあらわれているのが映し出されています。
ホールデン・クレーターはかつて湖だった時代があるとみられており、火星探査車キュリオシティの着陸候補地の1つにもなっていました(キュリオシティは結局、ゲール・クレーターに着陸しました)。
マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載されたHiRISEというカメラのウェブページでは、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。冒頭の画像は2020年4月13日に撮影されたもので、、2020年5月26日のHiPODとして紹介された画像です。
Image Credit: NASA/JPL/UArizona