
この画像はハッブル宇宙望遠鏡がとらえたもので、渦巻銀河NGC 3511が映っています。NGC 3511は、コップ座の方向、4300万光年の距離にあります。地球から見ると、NGC 3511の銀河円盤は約70度傾いています。
NGC 3511は、近傍の銀河における星形成サイクルの調査の一環で観測されました。このプログラムでは異なる波長(色)の5つのフィルターを用いて、55個の近傍銀河を観測します。
この画像では、赤色に輝く領域がNGC 3511のあちらこちらに見られます。それらは巨大な水素のガス雲で、高温の若い星からの紫外線によって電離して赤く輝いています。それらは星が活発に形成されていることを示しています。
画像は、ハッブル宇宙望遠鏡のWFC3(広視野カメラ3)で撮影されたもので、「今週の1枚(Picture of the Week)」として2025年5月19日に公開されました。
(参考)「ハッブル今週の1枚」記事一覧
Image Credit: ESA/Hubble & NASA, D. Thilker
(参照)ESA/Hubble