相互作用するフェイスオン銀河とエッジオン銀河のペア すばる望遠鏡が撮影

この画像には、NGC 5366とPGC 49574という銀河のペアが映っています。この銀河のペアは、おとめ座の方向、約4億2000万光年の距離にあります。両者は互いの重力で相互作用しており、引き伸ばされた尾のような構造もうっすらと見えています。

地球に対して銀河円盤が正面を向いている銀河を「フェイスオン銀河」、円盤が真横を向いている銀河を「エッジオン銀河」と呼びます。画像に映る2つの銀河は、フェイスオン銀河とエッジオン銀河の組み合わせになっています。このような組み合わせの相互作用銀河は珍しいケースです。

フェイスオン銀河NGC 5366では星形成領域が青く輝いています。一方でエッジオン銀河PGC 49574では、暗い帯状のダストレーン(暗黒帯)が赤みを帯びて見えています。

画像は、「すばる望遠鏡」の超広視野主焦点カメラ「Hyper Suprime-Cam(ハイパー・シュプリーム・カム、HSC)で撮影されました。

すばる望遠鏡は、ハワイ島のマウナケア山頂付近に設置されている、口径8.2mの巨大望遠鏡です。すばる望遠鏡は、1999年1月のファーストライト以来、2024年で25周年を迎えました。25周年を記念して、国立天文台は2024年4月から毎月2枚ずつ、すばる望遠鏡が撮影した天体画像を紹介しています。今回紹介した画像は、2024年10月3日に、すばる望遠鏡のウェブページで紹介されたものです。

Image Credit: 国立天文台

(参考記事)
すばる望遠鏡25周年記念画像

(参照)すばる望遠鏡