地球観測衛星が撮影した月

この月の画像は、ヨーロッパの地球観測衛星コペルニクス・センチネル2Cが撮影したものです。コペルニクス・クレーターやティコ・クレーター、暗く見える月の「海」などが鮮明に映し出されています。

地球観測衛星がなぜ月を撮影? と思うかもしれませんが、実は地球観測衛星が月を撮影するのは珍しいことではありません。センチネル2Cは2024年9月5日に打ち上げられましたが、約1か月に1度、機器の校正のために月の画像を撮影することになっています。月の光の強さはよくわかっており、また安定しているため、経年劣化などによって生じる機器の性能のわずかな変化を検出して修正することができるのです。

(参考)地球観測衛星が見た月食中の月

Image Credit: contains modified Copernicus Sentinel data (2024), processed by ESA

(参照)ESA