きりん座の渦巻銀河UGC 3478 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影

この画像に映っているのは、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた渦巻銀河UGC 3478です。UGC 3478は、きりん座の方向、約1億2800万光年の距離にあります。星や塵からなる2本の渦状腕が、中央から渦を巻きながら伸びています。

UGC 3478は「セイファート銀河」と呼ばれる活動銀河の一種です。活動銀河は、成長中の超巨大ブラックホールにより銀河中心が明るく輝く活動銀河核(AGN)を持っています。超巨大ブラックホールに落ち込むガスがブラックホールの周囲に円盤を作り、その円盤の中で摩擦によってガスが加熱されて非常に強い光を出します。セイファート銀河では、コンパクトな中心領域の明るさにもかかわらず、銀河円盤をはっきり見ることができるという特徴があります。

画像はハッブル望遠鏡のACS(掃天観測用高性能カメラ)で撮影されたもので、ハッブル望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として2024年8月26日に公開されました。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, M. Koss, A. Barth

(参考)「ハッブル今週の1枚」記事一覧

(参照)ESA/Hubble