この画像はハッブル宇宙望遠鏡がとらえたもので、かじき座の方向、約16万光年の距離にある活発な星形成領域「N11」の一部が映っています。N11は、天の川銀河の伴銀河(衛星銀河)である大マゼラン銀河にある星形成領域です。
N11は、全体では約1000光年の直径があります。まるで綿のように紡がれたガス雲は、巨大な若い星々の紫外線を受けて電離して輝いています。
N11のさまざまな場所で、巨大な泡状の空洞がみられます。それらの泡は、星雲内の星からの恒星風や、超新星爆発によってガスが吹き払われて形成されました。
ハッブル望遠鏡のACS(掃天観測用高性能カメラ)で撮影されたこの画像は、2024年8月19日にNASA(アメリカ航空宇宙局)のウェブページで公開されました。
こちらの画像は、大マゼラン銀河での冒頭の画像の範囲を示したものです。右上の枠内はN11の全体像。
(参照)NASA