今週、2つの小惑星が地球近傍を通過予定 衝突の危険はないものの……

Image Credit: ESA - P.Carril
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今週、2024 MKと(415029)2011 UL21という2つの小惑星が地球のそばを通過します。最接近は2024 MKが2024年6月29日13時46分(世界時、日本時間22時46分)、(415029)2011 UL21が6月27日20時14分(世界時、日本時間28日5時14分)です。どちらも地球に衝突する可能性はありません。

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小惑星2024 MK

2024 MKの大きさは120〜260mで、地球表面から29万km以内のところ(地球〜月間の約75%)を通過します。今回、2024 MKが地球に衝突する可能性はないものの、発見されたのは最接近のわずか2週間前の6月16日のことでした。

このサイズの小惑星が地球に衝突した場合、かなりの被害を引き起こすおそれがあります。ESA(ヨーロッパ宇宙機関)は、危険な可能性のある地球近傍天体(NEO)を検出し、監視する能力を継続的に向上させていく必要があるとしています。

なお2024 MKの近日点は1.009天文単位(1天文単位は太陽〜地球間の平均距離に相当する約1億5000万km)、遠日点は3.455天文単位で、1217.9日で太陽を公転しています。

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小惑星(415029)2011 UL21

もう一つの小惑星(415029)2011 UL21は、直径2310mの大きめなNEOです。最接近のときには地球〜月間の距離の17倍以上のところを通過します。

太陽系の天体の多くは公転面付近で太陽を周回しています。しかし(415029)2011 UL21の公転軌道は傾斜角が34.9度と大きく傾いています。このような大きな傾きは、木星などの巨大惑星の重力の影響によるものである可能性があります。ESAによれば、木星は、もともと安全だった小惑星の軌道を地球の方向へ変化させる可能性があるため、そのようなプロセスを理解することは重要だとしています。

(415029)2011 UL21の近日点は0.735天文単位、遠日点は3.508天文単位で、1128.7日で太陽を公転しています。

Image Credit: ESA
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なお(415029)2011 UL21は、地球が太陽を34周する間(=34年)に、太陽を11周する共鳴状態になっています。地球を固定した状態で、(415029)2011 UL21の34年分の軌道を描くと、この図のような美しいパターンが浮かび上がってきます。

(参照)ESA