この画像に映っているのは、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた渦巻銀河NGC 4689です。NGC 4689は、かみのけ座の方向、地球から5400万光年の距離にあります。
明るい中心部からは渦状腕がらせんを描くように伸びており、そこには暗い塵が網目のように広がっています。銀河全体に点在するピンク色に輝く領域は星形成領域です。
画像は2019年と2024年に行われた観測のデータをもとに作成されました。このうち2024年のハッブル望遠鏡による観測は、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の観測をサポートするするべく行われたものです。ハッブル望遠鏡の観測では、銀河進化を理解するうえで重要な、近傍銀河の星の種族をより正確に把握するために実施されました。
画像はハッブル望遠鏡のWFC3(広視野カメラ3)で撮影されたもので、ハッブル望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として2024年5月20日に公開されました。
Image Credit: ESA/Hubble & NASA, D. Thilker, J. Lee and the PHANGS-HST Team
(参考)「ハッブル今週の1枚」記事一覧
(参照)ESA/Hubble