ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、こじし座の「蜘蛛銀河」 | アストロピクス

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ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、こじし座の「蜘蛛銀河」

この画像はハッブル宇宙望遠鏡がとらえたもので、不規則銀河UGC 5829が映っています。UGC 5829は、こじし座の方向、約3000万光年の距離にある比較的暗い銀河です。

星が多く集まっている領域のほか、周囲にはゆがんだ腕のような構造もみられます。腕には、星が形成されているピンク色に明るく輝く領域や、青みがかったガスが点在しています。周囲にはUGC 5829より遠方にある銀河が小さく映っています。

UGC 5829は「蜘蛛銀河(Spider Galaxy)」とも呼ばれています。画像を公開したESA/Hubbleのウェブサイトによれば、おそらく輝く星形成領域を先端にもつ銀河の腕が、クモ類の爪のある脚を思い起こさせるのだろうとのことです。

画像はハッブル望遠鏡のWFC3(広視野カメラ3)とACS(掃天観測用高性能カメラ)で撮影されたもので、ハッブル望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として2024年3月18日に公開されました。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, R. Tully, M. Messa

(参考)「ハッブル今週の1枚」記事一覧

(参照)ESA/Hubble