2024年5月15日に発生したX2.9の太陽フレア

2024年5月8日から15日にかけて、太陽活動の第25周期で最大のX8.7のものを含め太陽フレアが頻発しましたが、それら多くの太陽フレアが発生した活動領域とは別の領域で、5月15日23時38分(日本時)をピークとする強力な太陽フレアが発生しました。画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)の太陽観測衛星SDOが13.1nmの波長の極端紫外線で撮影したものです。太陽面の左端でフレアが発生しているのが映っています。

このときの太陽フレアは「X2.9」に分類される大規模なものでした。太陽フレアはX線の強度によってA、B、C、M、Xの5段階に分けられています。Xが最も規模の大きなフレアです。また、アルファベットの後の数字が大きいほど規模が大きいことを示しています。

こちらの映像は、5月15日の太陽フレアを13.1nm、17.1nm、19.3nm、21.1nm、30.4nmの波長で撮影したものです。太陽フレア周辺のクローズアップ映像の後、太陽全体の映像が続きます。波長によって見える温度領域が異なります。なお映像中の時刻表示は世界時になっています。

Image Credit: NASA/SDO
Video Credit: SDO/NASA/Helioviewer.org

(参照)NASA blog - Solar Cycle 25Helioviewer.org