3月1日に、月面の現地での日没により電力が得られなくなり、再び休眠に入った小型月着陸実証機SLIM。それから3週間半を経た3月26日、2回目越夜後の再起動に向け復旧運用を開始すると、SLIMプロジェクトのX(旧Twitter)のアカウントがポストしました。
月面では約14日間ごとに昼と夜を繰り返します。SLIMは1月20日に月面への着陸に成功しましたが、想定とは異なる姿勢で着陸したため太陽電池パネルから電力を得ることができず、一時的に休眠しました。その後、太陽の向きが変わったことで太陽電池パネルに太陽光が当たるようになり、1月29日から運用を再開しました。
現地では1月31日に日没を迎えたため再び休眠。マイナス170℃以下にもなる月面の極寒の夜の環境に耐えるような設計になっていないにもかかわらず、2月25日にはSLIMとの通信が再び復活しました。その後、3月1日に再び日没を迎えたため、SLIMは休眠に入っていました。
激しい寒暖差にさらされたことから、再び復活するかどうかは不明です。運用チームは「チーム一同最善を尽くして取り組みます」ともポストしています。
【復活しました→】月着陸機SLIM、2度目の夜を乗り越え復活!
(参考記事)月の表面温度はどれくらい?
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