探査機SLIMの電源をオフ。データの送信は完了済み。復旧の可能性も

1月20日0時20分(日本時、以下同じ)に月面着陸に成功したJAXA(宇宙航空研究開発機構)の小型月着陸実証機SLIMについて、所定の手順に従ってバッテリーを切り離し、20日2時57分に探査機の電源をオフにしたことを、SLIM公式アカウントがX(旧Twitter)でポストしました。切り離した時点でのバッテリー残量は12%。これは復旧運用時に、過放電で機能を喪失したバッテリーによって再起動が阻害される事態を避けるための措置とのことです。

月の自転周期は約27.32日で、昼と夜が約14日ずつ続きます。SLIMが着陸したときは現地の朝方で、太陽光は東から当たっています。テレメトリデータから、SLIMに搭載されている太陽電池は西を向いているとみられており、時間が経過して太陽光が西から当たるようになれば、太陽電池で発電できる可能性があります。JAXAは復旧に向けて準備を進めているとのことです。

電源オフまでの間に、降下中や月面で取得したデータの地球への送信は完了できており、現在、詳細な解析を行なっているとのこと。現段階での状況や成果について、JAXAは1月25日(木)14時から、「小型月着陸実証機(SLIM)の月面着陸の結果・成果等にかかる記者会見」を行う予定です。

Image Creidt: JAXA

(参考記事)小型月着陸実証機SLIM、月面着陸に成功!