この画像は、カッシーニ探査機が土星の衛星エンケラドスの南極付近をとらえたものです。画像中央を横切るように、溝のような地形が映っています。2008年8月11日、カッシーニ探査機がエンケラドスに接近した際に撮影されました。
エンケラドスの南極付近には「タイガーストライプ(トラの縞)」と呼ばれる4本の長い亀裂(溝)があり、そこから水の氷や水蒸気などが噴出しています。4本の亀裂にはアレキサンドリア、カイロ、バグダッド、ダマスカスと名付けられています。冒頭の画像は、ダマスカスの溝の一部を撮影したものです。
画像は、カッシーニ探査機の狭角カメラで撮影した2枚の画像をモザイク合成したものです。各画像の撮影時、カッシーニ探査機はエンケラドスから4200〜4742kmの距離に位置していました。
Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute