この画像は、カッシーニ探査機が土星の衛星タイタンをとらえたものです。タイタンの南極にある渦が、昼夜境界の夜側にあるにもかかわらずくっきりと見えています。このような画像から、タイタンの極渦の雲は、低い高度を覆うもやよりもはるかに高い高度で形成されると考えられています。
土星最大の衛星タイタンは、分厚い大気に包まれています。大気中に漂うもやが全球を覆っているため、可視光ではこの画像のようにタイタンの表面を見ることはできません。
画像は2013年7月30日に撮影されました。撮影時、カッシーニ探査機はタイタンから約89万5000km離れたところに位置していました。画像の解像度は1ピクセルあたり9km。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute