リング平面から見た土星と直線に見えるリング、そして3つの月

この画像はカッシーニ探査機が土星をとらえたものです。土星のリングをほぼ真横から見ているため、リングが直線状に見えています。リングの上側には衛星ミマス、下側には衛星テティスが映っており、画像右端付近をよく見るとリングのすぐ上に小さな衛星ヤヌスも見えています。

テティスの夜側は真っ暗ですが、ミマスの夜側はうっすらと明るくなっています。これは土星で反射した太陽光がミマスの夜側を照らしているためです。地球の月でも、月の暗い部分が地球の反射光に照らされてうっすらと明るく見えることがあり「地球照」と呼ばれます。この画像のミマスでは、いわば「土星照」が起きているのです。

画像は2006年3月13日に撮影されました。撮影時、カッシーニ探査機は土星から約270万kmの距離に位置していました。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute

(参照)Planetary Photojournal