土星のリングの大パノラマ | アストロピクス

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土星のリングの大パノラマ

この画像に映っているのは、カッシーニ探査機がとらえた土星のリングです。土星のメインリング(A、B、Cリング)とFリングが見えています。画像左が土星本体に近い側になっています。Cリングの内側にはDリングもありますが、この画像では見えていません。ところどころに「カッシーニの間隙」や「エンケの間隙」などの隙間も映っています。メインリングだけでも幅は6万km以上に及びます。画像右に見える細いリングがFリングです。

こちらは冒頭の画像に、各リングや間隙の位置を示したものです。

画像に映る土星のリングは、太陽光が当たっている面が見えています。メインリングの中では、BリングがAリングやCリングよりも明るく見えています。土星のリングは氷の粒子や塊が集まってできていますが、Bリングはそれらの密度が高いため明るく見えます。

画像は2008年11月26日に、カッシーニ探査機が4時間かけて撮影した45枚(赤、緑、青の各フィルターで15枚ずつ撮影)の狭角カメラ画像から作成されました。撮影時、カッシーニ探査機は土星から約110万kmの距離に位置していました。

土星のリングについて、詳しくは以下の記事をご覧ください
(参考記事)土星のリング

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute

(参照)Planetary Photojournal