この画像はハッブル宇宙望遠鏡がとらえたもので、右側に矮小銀河UGCA 307が映っています。UGCA 307は、からす座の方向、約2600万光年の距離にあります。多くの星々のほかに、星形成領域が赤い泡のように見えています。
この画像は、アストロピクスで以前紹介した矮小不規則銀河NGC 1156の画像と同様、ハッブル望遠鏡による近傍銀河の探索プロジェクトの一環として撮影されました。従来、10パーセク(3260万光年)以内にある銀河のうち、4分の3ほどの銀河はハッブル望遠鏡によって詳しく観測されていました。このプロジェクトは、ハッブル望遠鏡の観測スケジュールの空き時間を利用して、残りの4分の1の銀河を観測しようというものです。
画像はハッブル望遠鏡のACS(掃天観測用高性能カメラ)で撮影されたもので、2023年3月13日にハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として公開されました。
Image Credit: ESA/Hubble & NASA, R. Tully
(参照)ESA/Hubble