この画像は、2022年11月8日に起きた皆既月食中の月を、アメリカ、キットピーク国立天文台から撮影したものです。月の北側にターコイズフリンジ(青っぽい部分)も見えています。ターコイズフリンジは、太陽光の赤色が地球の大気のオゾン層で吸収され、通過した青色の光が当たっている領域で、地球の影(本影)の縁にあらわれます。
こちらは皆既月食のはじまり(右下)と終わり(左上)、中間の月を並べた画像です。右下と左上の月のターコイズフリンジから、本影の形をうかがうことができます。左下側の赤が暗くなっているのは、1月に発生したフンガトンガ・フンガハアパイ島の大噴火で噴出した火山灰の影響とみられています。
参考記事:皆既月食で月が赤く見えるのはなぜ?、2022年に起きた2度の皆既月食の月を比較
(参照)NOIRLab(1)、(2)