土星探査機カッシーニが、9年前の今日、2014年8月14日にとらえた土星の画像です。可視光で撮影されたもので、画面いっぱいに土星本体が映っています。
リングがほぼ真横から見えており、画面右下には衛星テティスがリングの下側に映っています。またよく見ると、土星を背景にリングの上側に衛星ミマスがあることが分かります。画面左下側には、土星の南極を取り囲むようにリングの影が落ちているのが映っています。
土星のリングや大きな衛星の多くは、土星の赤道面のすぐ近くで公転しています。ミマスやテティスがリング面の上下に見えるのは、それらの衛星の公転軌道がリングに対してやや傾いている(1〜1.5度)ためです。
撮影時、カッシーニ探査機は土星から約170万kmの距離に位置していました。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute