南米チリの砂漠を照らす天の川のアーチ

この写真には、南米チリ、アタカマ砂漠の夜空に広がる天の川のアーチが映っています。右に見える建物は、ESO(ヨーロッパ南天天文台)パラナル天文台の制御棟です。望遠鏡が天文台の「眼」とすれば、制御棟は「頭脳」にあたります。

天の川のアーチの左上の方で他よりも明るくなっているあたりに銀河系中心があります。太陽は銀河系中心から約2万7000光年離れたところを、約2億5000万年かけてまわっています。

画面左の方には大マゼラン銀河と小マゼラン銀河が見えています。これらは銀河系の伴銀河で、大マゼランは約16万光年、小マゼランは約20万光年の距離にあり、銀河系を周回しています。

画像は2021年8月9日にリリースされたESOの「今週の1枚(Picture of the Week)」です。

Image Credit: ESO/ M. Zamani

(参照)ESO