火星ヘリコプターが2回目の飛行試験に成功!

NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星ヘリコプター「インジェニュイティ」の2回目の飛行試験に成功したとNASAが発表しました。火星での2回目の飛行試験は2021年4月22日に行われました。

2回目の飛行では、4月19日に行われた1回目と比べ、より高く、より長く飛行したほか、横方向への移動も行われました。飛行時間は51.9秒でした。1回目の飛行では高度3mでしたが、2回目は5mまで上昇しました。ホバリングした後、機体を5度傾けて2mほど横方向へ移動しました。インジェニュイティはその場でとどまってホバリングし、さまざまな方向へカメラを向けるために機体を回転した後、元の場所に戻り着陸しました。動画にはホバリングしつつ機体が回転しているようすが映っています。

Credits: NASA/JPL-Caltech
Credits: NASA/JPL-Caltech

この画像は、飛行中のインジェニュイティのナビゲーションカメラで撮影されたものです。火星表面に落ちるヘリコプターの影が映っています。

Credits: NASA/JPL-Caltech/MSSS
Credits: NASA/JPL-Caltech/MSSS

火星探査車パーサヴィアランスは、1回目の飛行時と同様、約64m離れたところから飛行のようすを撮影しました。この画像はパーサヴィアランスのマスト(頭部)にあるカメラMastcam-Zで撮影されたものです。

動画クレジット: NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS

(参照)NASA