地平線のところが青くなければ、火星だと思ってしまいそうな写真です。実際にはこの写真は、地球を周回するISS(国際宇宙ステーション)から撮影された地球の写真です。ISSからはときに、このように火星と見間違えそうな写真が撮られることがあります。
この写真は、ISSに滞在中のESA(ヨーロッパ宇宙機関)のトマ・ペスケ飛行士が2021年5月1日に撮影したものです。ペスケ飛行士はこの写真とともに「I thought I was orbiting Mars when I saw this view!(この景色を見たとき、火星を周回しているかと思った)」とSNSに投稿しています。
この写真に写っているのは、アフリカ大陸のサハラ砂漠です。ほとんどの部分をチャドが占めており、写真左下側にリビア、左上側にスーダンが映っています。アストロピクスでは以前にも、火星に見間違えそうな地球の写真を紹介したことがありますが、ISSから撮影されたその写真も、やはりサハラ砂漠を映したものでした。
Image Credit: ESA/NASA–T. Pesquet
(参照)ESA