2020年4月29日(日本時間、以下同じ)、直径2kmの小惑星1998 OR2が地球から630万kmのところを通過しました。また1998 OR2の最接近の約15時間前には、直径4〜8mほどの小さな小惑星2020 HS7が地球の中心から約4万2745kmという、ほぼ静止軌道の距離のところを通過していきました。
それから1週間もたたない5月4日21時過ぎ、直径3〜8mほどの小惑星2020 JJが、2020 HS7よりもさらに地球に接近し、地球の中心から約1万3400km(地球表面から約7000km)のところを通過していきました。
上のアニメーションは、地球に接近したのちに遠ざかる2020 JJの動きを示したものです。白線の楕円は月の軌道を示しています。JPL Small-Body Database BrowserのOrbit Diagramを元に作成しました。
2020 JJは、太陽から0.87au(近日点)〜2.14au(遠日点)の楕円軌道を675日で公転しています(au〔天文単位〕は距離の単位で、1auは太陽〜地球間の平均距離とほぼ同じです)。2020 JJが発見されたのは地球への最接近のわずか数時間前のことでした。