巨大な星団ウェスタールンド2とその周辺をハッブル宇宙望遠鏡がとらえた画像です。ウェスタールンド2は、りゅうこつ座の方向、2万光年の距離にあるガム29という星形成領域の中にあります。
画像右上に見えているのが、およそ3000の星からなるウェスタールンド2です。この星団の年齢は約200万歳。星団の星には、これまでに発見された中で最も明るく、最も高温で、最も質量の大きな星がいくつか含まれています。
星々が放つ強烈な放射線と恒星風によって、周囲の星雲が侵食されています。ガスや塵の密度の高い部分は侵食に抵抗し、柱状の構造を形づくっています。画像を見ると、それぞれの柱状構造はみな、星団の方に向かって伸びていることが分かります。
ハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ(1990年4月24日)25周年を記念して、2015年4月にリリースされた画像です。
なおオリジナルは8919×6683ピクセルと非常に大きな画像です。以下のページでは、ブラウザ上で高解像度画像を拡大・縮小しながら閲覧できますので、興味のある方はご覧になってみてください。
https://www.spacetelescope.org/images/heic1509a/zoomable/
Image Credit: NASA, ESA, the Hubble Heritage Team (STScI/AURA), A. Nota (ESA/STScI), and the Westerlund 2 Science Team