アポロ17号から撮影された青い地球「ブルーマーブル」 | アストロピクス

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アポロ17号から撮影された青い地球「ブルーマーブル」

まん丸の地球が映るこの画像は、アポロ17号から撮影されたものです。アポロ17号は50年前の1972年12月7日に打ち上げられ、11日に月面に着陸しました。この地球画像は、打ち上げられた日の12月7日に月へ向かう途中で撮影されたものです。

この画像は「ブルーマーブル」とも呼ばれています。マーブル(Marble)はビー玉のことです。今でこそ、さまざまな衛星などによってまん丸の地球が高解像度で撮影されたり、コンピュータによってまん丸の地球が作成されたりしています。以前はカラーで高解像度のまん丸の地球画像といえば、アポロ17号から撮影されたこの画像が定番中の定番でした。

画像には、中央から上にアフリカ大陸などが見え、下の方に氷に覆われた南極大陸が見えています。アフリカ大陸の右に見える島はマダガスカル島です。アポロ計画で南極を撮影できる軌道をとったのは17号が初めてでした。

アポロ17号には、船長のユージン・サーナン飛行士、司令船パイロットのロナルド・エバンス飛行士、月着陸船パイロットのハリソン・シュミット飛行士の3人が搭乗していました。

アポロ17号は、アポロ計画最後の月面着陸ミッションでした。それから50年後の今、アメリカはアルテミス計画で再び有人月面着陸を目指しています。

画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)の2022年12月8日の「Image of the Day(今日の1枚)」として改めて紹介されました。

Image Credit: NASA

(参照)NASA Image and Video Library