高解像度画像で振り返るオリオン宇宙船の月フライバイ | アストロピクス

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高解像度画像で振り返るオリオン宇宙船の月フライバイ

アルテミス1ミッションのオリオン(オライオン)宇宙船が、飛行20日目の12月5日に月でフライバイを行った際に撮影された高解像度画像がNASA(アメリカ航空宇宙局)から公開されました。以下で紹介する画像は、いずれもオリオン宇宙船の太陽電池アレイの先端に取り付けられたカメラで撮影されたものです。

12月5日16時43分(UTC、以下同じ)、オリオン宇宙船は月の裏側に回り込んでいるときにメインエンジンを3分27秒間燃焼し、地球へ帰還する軌道に入りました。燃焼の直前、宇宙船は月面から約130kmまで接近しました。この画像は、それに先立つ15時51分ごろに撮影されたものです。月面には「雨の海」がみえています。

こちらはさらに月に接近した16時15分ごろに撮影された画像です。画像右端近くに見えるクレーターはコペルニクス・クレーター。

最接近まで20分を切った頃に撮影された画像です。主に「嵐の大洋」が見えています。

こちらは最接近の後、17時14分ごろに撮影されました。月の向こうに細い地球が見えています。

17時47分に撮影された画像。クレーターだらけの月の裏側がみえています。

オリオン宇宙船は12月11日に地球の大気圏へ再突入し太平洋に着水する予定になっています。

参考記事:アルテミス1、打ち上げから帰還までの予定

Image Credit: NASA

(参照)NASA Image and Video Library(1)(2)(3)(4)(5)