国際宇宙ステーションからとらえた「かなとこ雲」のシルエット | アストロピクス

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国際宇宙ステーションからとらえた「かなとこ雲」のシルエット

2014年10月30日、パプアニューギニア上空を通過中のISS(国際宇宙ステーション)から撮影された日没時の写真です。地球の縁の大気に、かなとこ雲がシルエットとなって映っています。かなとこ雲は、ISSから西へ1500kmほど離れたオーストラリア北部、あるいはカーペンタリア湾に発生したものとみられます。

積乱雲が発達して雲の上部が対流圏と成層圏の境目(対流圏界面)に達すると、積乱雲はそれ以上、上に上がっていくことができずに水平に広がるようになります。そのように横に広がった雲は「かなとこ雲」と呼ばれます。写真に映っているかなとこ雲は、直径200kmほどにまで横に広がっています。

写真はISSの第41次長期滞在クルーによって撮影されました。

Image courtesy of the Earth Science and Remote Sensing Unit, NASA Johnson Space Center

https://eol.jsc.nasa.gov/SearchPhotos/photo.pl?mission=ISS041&roll=E&frame=105277