電波でとらえた日食の「炎の環」 | アストロピクス

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電波でとらえた日食の「炎の環」

2023年10月14日、北米や中南米で金環日食や部分日食が見られました。この画像の上段は、その際の日食を電波でとらえたものです。下段は同じ時刻に可視光で撮影された画像を並べたもの。

電波画像はアメリカ、カリフォルニア工科大学が運用するオーエンスバレー電波天文台(OVRO)にある長波長アレイ「OVRO-LWA」で撮影されました。天文台がある場所は、可視光では金環日食は見られませんでしたが、電波でみるとまるで炎の環のように見えています。

こちらは右下が可視光画像で、それ以外は電波でとらえた画像です。電波画像の実線の白い円は太陽の輪郭、点線の白い円は月の輪郭を示しています。電波画像には、太陽の上層大気であるコロナが映っています。

Image Credit: Sijie Yu/NJIT

(参照)NJIT(New Jersey Institute of Technology)Caltech