この画像は、相互作用する2つの銀河UGC 12914(左)とUGC 12915(右)をとらえたものです。これらの銀河はペガスス座の方向、約1億8000万光年の距離にあります。画像はハワイ島のマウナケア山頂付近にあるジェミニ北望遠鏡で撮影されました。
UGC 12914とUGC 12915の衝突は、2500万〜3000万年前に始まったとみられています。衝突の過程で、それぞれの銀河からガスが引き出され、2つの銀河の間にガスの「橋」がかかりました。この「橋」は、細い分子フィラメント(茶色)と水素ガス(赤色)で構成されています。
銀河衝突は星形成をともなうことがあります。ただ画像に映る2つの銀河の場合、ガスの「橋」の中で生じた乱流によってガスの収縮が妨げられ、星形成がみられません。
Image Credit: International Gemini Observatory/NOIRLab/NSF/AURA
Image Processing: M. Rodriguez (NSF’s NOIRLab), T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), J. Miller (Gemini Observatory/NSF’s NOIRLab), M. Rodriguez (Gemini Observatory/NSF’s NOIRLab), M. Zamani (NSF’s NOIRLab) & D. de Martin (NSF’s NOIRLab)
Acknowledgment: PI: A. S. Castelli (Universidad Nacional de la Plata)
(参照)NOIRLab