火星の巨大な衝突盆地にみられた渦巻くような堆積物 | アストロピクス

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火星の巨大な衝突盆地にみられた渦巻くような堆積物

この画像は、火星探査機トレース・ガス・オービター(TGO)が、火星の南半球にあるヘラス平原の一部をとらえたものです。2021年5月9日に撮影された画像で、10月22日にESA(ヨーロッパ宇宙機関)から公開されました。

ヘラス平原は火星の南半球にある巨大な衝突盆地で、直径が2300km、深さが7kmあります。画像に見られる、うねるような構造は、ヘラス平原の床にある堆積物によくみられるものです。うねるような構造がどうやってできたのか、正確な原因はよくわかっていません。

こちらは冒頭の画像の一部を拡大したものです。

TGOは、ESAとロシア・ロスコスモスが共同で進めるエクソマーズ計画で打ち上げられた探査機です。2016年3月14に打ち上げられ、同年10月に火星の周回軌道に入りました。

Image Credit: ESA/Roscosmos/CaSSIS, CC BY-SA 3.0 IGO

(参照)ESA