国際宇宙ステーションからとらえた、円弧を描く星々の軌跡と地上の光

NASA(アメリカ航空宇宙局)のクリスティーナ・コック飛行士が、ISS(国際宇宙ステーション)から撮影した400枚以上の写真から作成された合成画像です。元の写真は2019年7月5日、ISSがナミビアから紅海へ向かう約11分間に撮影されました。

地上部分では、都市や火災、雷の閃光など、さまざまな人工の光や自然の光が映っています。地平線の上には大気光もみえています。

宇宙に目をやると、星々の軌跡が円弧を描くように映し出されています。地球上から撮影した星空の写真では、星の軌跡が描く円の中心には北極星があります。しかしこの写真で円弧の中心にあるのは北極星ではありません。ISSの軌道面は、地球の赤道面に対して51.6度傾いており、その軌道面に垂直な公転軸の方向が円弧の中心になっています。星が描く円弧とは別に、人工衛星による光の筋(点線)もいくつか映っています。

画像はコントラストなどが調整され、トリミングされています。元画像に興味がある方は、こちら(ISS060-E-5207 to 5658)からご覧ください。

Image courtesy of the Earth Science and Remote Sensing Unit, NASA Johnson Space Center

こちらは2019年7月5日に撮影された写真から作成されたタイムラスプ映像です。

Video courtesy of the Earth Science and Remote Sensing Unit, NASA Johnson Space Center

https://earthobservatory.nasa.gov/images/145750/a-trail-of-night-lights