カリフォルニア大学リバーサイド校のStephen Kane氏らは、NASA（アメリカ航空宇宙局）の太陽系外惑星探索衛星TESSのデータを分析し、地球から約66光年の距離にある「HD 104067」と呼ばれる恒星で岩石惑星の候補を発見しました。確認されれば、この恒星を周回する3つ目の惑星になります。
「TOI-6713.01」と呼ばれるその岩石惑星は、恒星の近くを約2.2日間の周期で公転しており、半径は地球の1.3倍ほど。Kane氏らの計算によると、その表面温度は最高2646K（2373℃）に及びます。TOI-6713.01の表面では火山爆発がつねに起こり、高温のために表面は溶けて溶岩に覆われているとみられています。
TOI-6713.01の火山活動の原因は、恒星やほかの惑星による潮汐力です。木星の衛星イオは、木星やほかの衛星による潮汐力によって内部が加熱され、表面で火山活動が活発に発生しています。TOI-6713.01では、恒星HD 104067とほかの2つの惑星による潮汐力が、イオよりもはるかに強くはたらいていると考えられています。
（参照）UC Riverside
