土星の衛星テティスの前方を行くトロヤ衛星テレスト | アストロピクス

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土星の衛星テティスの前方を行くトロヤ衛星テレスト

この画像に映っているのは、土星探査機カッシーニがとらえた土星の衛星テレストです。2005年10月11日、カッシーニ探査機がテレストに約1万4500kmまで接近した際に撮影した画像です。

テレストの平均半径は12.4kmで、表面は滑らかな氷からなるようにみえます。土星の他の多くの衛星とは異なり、激しいクレーターの記録は残っていません。

テレストは、半径533kmの衛星テティスと同じ公転軌道にあり、テティスの60度前方を45.3時間で公転しています。なおテティスの60度後方には衛星カリプソがあります。テレストやカリプソが存在する位置は「ラグランジュ点」と呼ばれ、またテレストやカリプソのような位置にある衛星は「トロヤ衛星」と呼ばれます。

撮影時、カッシーニ探査機はテレストから約1万4500kmの距離に位置していました。

(参照)Planetary PhotojournalNASA Solar System Exploration