金星のサパス火山と溶岩流 | アストロピクス

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金星のサパス火山と溶岩流

この画像の中央付近に映っているのは、金星のサパス山です。NASA(アメリカ航空宇宙局)の金星探査機マゼランのデータを元に作られた立体画像で、サパス山の北西527km、高さ4kmのところに視点が置かれています。

サパス山の手前側に見えている明るい部分は溶岩流で、平原に何百kmも広がっています。地平線上に見えるのは「マート山」と呼ばれる火山です。

画像の色は、かつて旧ソ連のヴェネラ13号、14号が撮影したカラー画像を参考に色付けされています。また高さ方向は10倍に強調されており、実際のサパス山は画像よりもっとなだらかです。

1999年5月4日に打ち上げられたマゼラン探査機は、1990年8月10日に金星の周回軌道に到着。1994年10月まで金星の観測を行いました。金星は全体的に雲に覆われており、可視光では表面を観測することができません。マゼラン探査機はレーダーを使って金星表面の地形などを調べました。

Image Credit: NASA/JPL

(参照)Planetary Photojournal