ダークエネルギーカメラがとらえた「彼岸花星雲」 | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

ダークエネルギーカメラがとらえた「彼岸花星雲」

この画像に映っているのは、「彼岸花星雲」とも呼ばれる星形成領域NGC 6357です(海外では「ロブスター星雲」とも呼ばれます)。彼岸花星雲は、さそり座の方向、約8000光年の距離にあります。南米チリ北部のセロ・トロロ汎米天文台(CTIO)にあるビクター・M・ブランコ4m望遠鏡に搭載された「ダークエネルギーカメラ(DECam)」で撮影された画像です。

差し渡し400光年に及ぶこの星雲の中心には、散開星団ピスミス24があります。星団の周囲には生まれたばかりの星や、星を作る物質からなる「繭」にいまだ包まれている原始星、いずれ新たな星になるガスと塵の塊などが多く存在しています。

この画像は、DECamの運用10周年を記念して公開されました。DECamは一度に3平方度(満月約14個分)を撮影できる5億7000万画素の広視野カメラです。宇宙には正体不明のエネルギーであるダークエネルギー(暗黒エネルギー)が存在すると考えられています。その解明に向け、DECamを使った国際共同プロジェクト「ダークエネルギーサーベイ」が2013年から2019年まで行われました。その後、DECamは天体観測などに利用されています。

なお冒頭の彼岸花星雲の画像のオリジナルは21,135×17,523ピクセルもあります。こちらはそのオリジナルの解像度のまま中央付近を切り出したものです。

Credit:
CTIO/NOIRLab/DOE/NSF/AURA
T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), J. Miller (Gemini Observatory/NSF’s NOIRLab), M. Zamani & D. de Martin (NSF’s NOIRLab)

(参照)NOIRLab