太陽探査機がとらえた太陽コロナ内部のようす | アストロピクス

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太陽探査機がとらえた太陽コロナ内部のようす

アストロピクスでも先日お伝えしたように、NASA(アメリカ航空宇宙局)の太陽探査機パーカー・ソーラー・プローブは2021年4月、太陽の上層大気であるコロナに到達しました。

パーカー・ソーラー・プローブは、太陽を周回しながら少しずつ太陽に近づいています。2021年4月、8月、11月には8回目、9回目、10回目の近日点通過が完了しました。冒頭の画像は、9回目の近日点通過時の8月9日〜10日に、パーカー・ソーラー・プローブ搭載の広視野撮像装置で撮影されたものです。

9回目の近日点通過時、パーカー・ソーラー・プローブは「コロナストリーマ」と呼ばれる構造のそばを通過しました。ストリーマは上段の画像では上の方に、下段の画像では下の方に明るく見えています。

こちらの映像も9回目の近日点通過時の8月8日〜12日に撮影されたものです。映像の途中、背景の天の川が左から右へ移動していくのも映っています。

パーカー・ソーラー・プローブは、最終的に太陽半径の8.86倍の距離(約616万km)まで接近する予定です。次回の太陽への最接近は2022年1月に予定されており、パーカー・ソーラー・プローブは再びコロナを通過することになると見られています。

Image Credit: NASA/Johns Hopkins APL/Naval Research Laboratory

(参照)Goddard Media StudiosJohns Hopkins Applied Physics Laboratory