2021年の大晦日に出現したカルマン渦 | アストロピクス

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2021年の大晦日に出現したカルマン渦

2021年12月31日、九州の西の海の上空に「カルマン渦」が現れました。空気や液体などの流れが物体にさえぎられたとき、さえぎった物体の下流側に渦の列ができることがあります。そのような渦の列は「カルマン渦」と呼ばれます。

上の画像では、画像左上に韓国の済州島があり、済州島の風下側にカルマン渦が現れています。画像右上には九州が見えています。日本周辺では、カルマン渦は冬の時期に済州島や屋久島の風下側でよく発生します。大陸から日本方面へ向かう風が、それらの島にさえぎられることでカルマン渦が生じるのです。冒頭の画像が撮影された前日の12月30日にも、済州島の風下側にカルマン渦が出現していました。

画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)の地球観測衛星アクアが撮影しました。

We acknowledge the use of imagery from the NASA Worldview application (https://worldview.earthdata.nasa.gov), part of the NASA Earth Observing System Data and Information System (EOSDIS).

(参考記事)日本付近に現れたカルマン渦の衛星画像10選

(参照)NASA​​ Worldview