つる座の棒渦巻銀河NGC 7496の新画像 ハッブル望遠鏡が撮影 | アストロピクス

つる座の棒渦巻銀河NGC 7496の新画像 ハッブル望遠鏡が撮影

この画像はハッブル宇宙望遠鏡がとらえたもので、棒渦巻銀河NGC 7496が映っています。NGC 7496は、つる座の方向、2400万光年の距離にあります。

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「PHANGS」というプログラムの一環で撮影

NGC 7496の中心部の星々はやや細長く棒状になっており、渦状腕は塵が多くみられます。銀河の中心には活動銀河核が存在しています。その正体は活発に活動する超巨大ブラックホールです。

ハッブル望遠鏡は、「PHANGS(Physics at High Angular resolution in Nearby GalaxieS:近傍銀河の高解像度観測による物理学研究)」というプログラムの一環でNGC 7496を撮影しました。PHANGSではハッブル望遠鏡のほか、アルマ望遠鏡やESO(ヨーロッパ南天天文台)のVLT(超大型望遠鏡)、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡などによる観測も行われています。NGC 7496は、PHANGSの一環でウェッブ望遠鏡が撮影した最初の銀河でした。

ハッブル望遠鏡がNGC 7496をとらえた画像は2022年にも公開されたことがあります。今回の画像は、星団を取り囲むピンク色に輝く水素ガスを目立たせる新たなデータが組み込まれています。

なお画像の右端で明るく輝く星は、私たちの天の川銀河に属する星です。

画像はハッブル望遠鏡のWFC3(広視野カメラ3)で撮影されたもので、「今週の1枚(Picture of the Week)」として2025年10月13日に公開されました。

(参考)
つる座の棒渦巻銀河NGC 7496 ハッブル望遠鏡が撮影
ウェッブ望遠鏡が中間赤外線でとらえた棒渦巻銀河NGC 7496
「ハッブル今週の1枚」記事一覧

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, L. C. Ho, G. Brammer, A. Filippenko, C. Kilpatrick

(参照)ESA/Hubble